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海洋深層水でcooking
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海洋深層水の不思議!?    

海洋深層水って?

地球規模でみると、地球上の2カ所(北極グリーンランド周辺と南極海)で塩分濃度差によって生じるプルームと呼ばれる垂直に沈んでいく海流が始まりです。そこから、水深2,000m以上、深いところでは4,000mの深海にもぐりこむ海流となっており、その深海を循環している海流から汲み上げた水を海洋深層水と呼んでいます。

北大西洋で沈んだ水は、約2000年間もの間、大気に触れずにミネラルを取り込みながら深海を循環し、世界中の海洋を流れて北太平洋にまでたどり着きます。光が届かない深海を長い年月をかけて循環するので、雑菌が存在できず、殺菌いらずで脱塩するだけで飲用や調理用にできるというところが嬉しいポイントです。手を加えないので、高いミネラルを失わずに済みます。
太陽光が届かないため植物プランクトンが成育せず、溶存酸素は少ないがミネラルに富みます。

また、日本のまわりには日本海固有水とよばれる海洋深層水があります。
日本海と太平洋を結ぶ海峡が浅いために日本海の深層の海水は太平洋と分断されており、独自の循環経路を持っています。
太平洋では深度300mで10℃程度、500mで7℃程度ですが、日本海では、深度300mで1℃以下になり、極めて温度が均一です。このように温度分布が異なる原因は、日本海と太平洋を結ぶ海峡が浅いために日本海の深層の海水は太平洋とは分断されており、独自の循環経路をもっているからです。
水深が浅いため、UV殺菌や加熱処理などの手を加えてから飲用や調理用にします。
ミネラルは少ないですが溶存酸素に富みます。
表層水に比べて雑菌が少ないので、現在養殖業への応用や発酵分野への応用が試みられています。

地球上の水の約90%がこの海洋深層水と言われています。(総海水ではなんと95%に!)
母なる海から汲み上げられたお水、これこそ私たちの命の源のお水かもしれません。

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